周波数資源開発シンポジウム2004
平成16年6月4日( 金 )  午後 1時から 明治記念館 独立行政法人情報通信研究機構と社団法人電波産業会の共催

シンポジューム案内: http://www.arib.or.jp/osirase/oshirase/osirase040511-2a.html

今回は、「これからの無線通信を考える」というテーマで、第3世代やその次の世代の携帯電話や新たな無線通信として注目されつつあるピアーツーピア通信、コグニティブラジオ、ミリ波を用いたパーソナルエリア通信など、周波数の有効利用を図りつつ、より高度かつ多様な無線通信サービスの実現に資することを可能とする先端的な技術について、各テーマの第一人者にお話をいただきます。

時 間

次 第 

講 師 

12:30

開場

 

13:00

開会

 

13:00〜13:05

開会挨拶

独立行政法人情報通信研究機構
理事 塩見  正

13:05〜13:10

来賓挨拶 

総務省総合通信基盤局
電波部長 竹田 義行

13:10〜14:00

講演1
中国における3G及びBeyond 3Gの研究開発動向

Tsinghua University(清華大学),China
Prof. Jing Wang(王京)

14:00〜14:50

講演2
モバイルネットワーク上でのピアツーピアアプリケーション

Centre for Telecommunications Research,King’s College London, UK
Dr. Hamid Aghvami

14:50〜15:10

(休憩)

 

15:10〜16:00

講演3
将来の適応的、自己構築ワイヤレスネットワークを構成するためのコグニティブラジオ

WINLAB, Rutgers The State University of New Jersey, USA
Prof. Dipankar Raychaudhuri

16:00〜16:50

講演4
ミリ波パーソナル通信システムの標準化動向

情報通信研究機構
横須賀無線通信研究センター
研究センター主管 小川 博世

16:50〜16:55

閉会挨拶

社団法人電波産業会
専務理事 若尾 正義

16:55

閉会

 
(英語の講演には日本語の同時通訳が付きます。)
17:00〜 レセプション

所感

*これからの無線通信を考えるとのテーマの内容で各国(日本、中国、米国、英国)の専門家の講演会であった。
*次の世代の携帯電話や新たな無線通信として注目されつつあるピアーツーピア通信、コグニティブラジオ、ミリ波を用いたパーソナルエリア通信など、周波数の有効利用を図りつつ、より高度かつ多様な無線通信サービスの実現に資することを可能とする先端的な技術についての話であった。
* 無線LANの技術、あるいはその先を行くソフトウェア・ディファインド・ラジオやコグニティブラジオ、またUWB(Ultra Wide Band)など、次世代の無線通信の技術においてはアメリカのほうが進んでいるのではないか。実用化までには製品開発の問題や周波数配分の制度の問題などあって一筋縄ではいかないけれど、その分野では非常にがんばっている。むしろ携帯電話が遅れた分、かえって無線LANのほうに早く行く可能性もある。
*60GHz帯ミリ波は情報通信機構(NiCT)が中心となりIEEE802.15へ提案してワ−キングTG設置へ精力的な貢献をしており、今後のパーソナル製品化の実現を期待したい。

参考資料:講演会予講集    以上